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INTERVIEW

サヨナラ、サラダチキン。あのときの恥を胸に今を生きる

前田麻衣
前田麻衣
FOOD Cool!! 2018.02.02

体にいいとはわかっているけど運動は面倒。。

ですが最近よくみるジムや趣味として始めるヨガなどのフィットネスって、おしゃれなものになってきていると思いませんか?

おしゃれということで一歩踏み出すハードルが低くなり、近頃健康志向ブームがきていますが、せっかく運動をしているのなら食事にもこだわりたい。

 

だけど、とにかく筋肉をつけたいわけじゃないのに、よくみるサラダチキンばかりを食べるのはちょっと。。と思いませんか?食事には味も見た目もこだわりたい人は多いのではないでしょうか?

 

今回のHATSUは「サヨナラ、サラダチキン」と銘打って、トレーニング好きの人のためのおしゃれな宅食サービスを立ち上げた「リップディッシュ」。立ち上げ人兼ブロガーであるケンゴさんに稲沼と前田がお話をお伺いさせて頂きました。

 

日本初トレーニング中でも食事をおしゃれに!トレーニー用宅食サービス


「リップディッシュ」とは、「Ripped(筋肉がある)」と「dish(料理)」を掛け合わせた言葉。

 

常識を常識として受け入れずちょうどいいものを作る

トレーニングをしている人向けの宅食サービスである「リップディッシュ」。立ち上げたケンゴさん自身も健康志向であり、毎日のようにジムに通い、そして食事もトレーニング仕様へと切り替えていたうちの一人とのことです。

ケンゴさん(以下、ケンゴ):いま、フィットネスっておしゃれなイメージがでてきているけど、トレーニング用の食事まではまだアップデートされていない。手軽に買えるものだとほんとにサラダチキンくらい。(笑)

稲沼:バリエーションがすくない。。

ケンゴ:そうなんです。トレーニング中だからって少しは違うものたべたいじゃないですか。僕がそう思うならまわりもそう感じている人は多いんじゃないかなと思ったら案の定でした。「手頃なものがほしい。サラダチキンばっかりで飽きる。。」という意見が聞こえてきました。

あと、宅食サービスからみても、従来のモノってなんか惜しいんです。ちょうどいいものがない。見た目もそんなに気つかってるわけではなく。フィットネスのおしゃれなイメージをそのままに、リップディッシュは届いたら嬉しくなるようなものを心がけようと決めました。

 

トレーニング中=ワンパターンで簡素な食事、という常識を常識として受け入れるのではなく「本当にこれしか手段はないのだろうか、ほかになにか手段はないのか」と疑い考える力と、常識内のネガティブな部分を解決することでHATSUは生まれやすくなるのでしょうか。

あなたのサービス・業界の常識の中で、ネガティブな部分を見つけ解決できないか?

 


見た目によらず、毎日ゴールドジムに通っているそうです。。!

 

精肉店とも繋がった!?点と点は線に

ケンゴ:はじめは、自分でサービスを始めてみようとは思ってなかったんです。実際にはお肉をどう生産すればいいのかとかもさっぱりですし。。そんな時もともと知り合いで同じく一緒に立ち上げているの藤中さんと再会した際に何気なく話していたらたまたま繋がっていったんです。

稲沼:なるほど、戦略的に話しているわけではないんですね。

ケンゴ:はい。人と話すのがすきなので、話し込んでいくうちに勝手に良い方に転がっていきますね。特に何も考えずにいたほうが、予想外なことがあるし見つかると感じているので、あえてあまり準備はしないです。

 

いつどこでなにが点と点から線に変わるか。そんなきっかけが読める人なんてこの世にいない。何が起こるかわからないなら、その瞬間をいかに有意義に楽しむことができるか。それが結果的に点と点を結ぶきっかけとなるのではないでしょうか?


学生時代にBARを経営していたケンゴさん。当時から人との繋がりを大事にしていたそうです。

 

大学時代、無我夢中に準備をしただけという失敗

稲沼:ケンゴさんの毎日更新する!と決められたブログ、本当に毎日更新されていてとても尊敬しています。

ケンゴ:そうですね、ありがとうございます。継続は心がけてます。

稲沼:決めたことはコミットして行動する派ですよね。なにかきっかけがあって?

ケンゴ:それに関してさかのぼると、大学時代の経験が大きくて。自分でイベントサークルを立ち上げたんです。あの、おそらくご想像通りのチャラい感じのあるじゃないですか(笑)

稲沼・前田:ありますねぇ。(笑)

ケンゴ:はい(笑)。なんですけど、やっぱり「サークルをずっとやっていても。。」と途思っていた矢先、ちょうど起業する先輩方が近くにいたので、勉強のために営業の仕事を手伝わせてもらったんです。が、その起業自体が途中で無かったことになってしまって。でも、自分だけでも出来るかなと思って、ひとりで続けることにしました。

稲沼:その決断はとてもかっこいいですね。

ケンゴ:やると決めてからは無我夢中で準備をしたんですけど、結局なんの形も残らずにおわってしまったんです。周りに自分程こんなことやってる人がいなくて、周りより一つ頭出てるなというそれだけで満足してしまって。それと同時に恥ずかしさしかなくて。その経験以来、やるってなったらなにかしら形に残さないといけないなと肝に銘じてます。やるやるっていってなにもやってないのが一番だめなことだと。

 

自分の恥ずかしい経験を心に色濃く残す。大学という自由、厳しく言えば自己責任という環境のなかで、自分自身にムチを打つ選択をしたケンゴさん。当時は形にはならなかったかもしれないが、今になってそれは経験として形になっているのでしょう。


私達が思い描くきらびやかなサークルにいたとは考えにくいほど、本当に大人な雰囲気を感じました。

 

中途半端だとビジネスにしても浅い

稲沼:リップディッシュの今後の展望はあるのでしょうか?

ケンゴ:今現在は肉のみのサービスですが、今後は野菜なども検討していきたいと思っています。

あと、「食」というサービスをやるにあたって社会的に問題になっている部分を知らずにビジネスをしても浅いなと。トレーニング用ってうたってますが、そもそも世界にはそれ以前に食が足りてない人たちもいる。そういうところにも目を向けて、いずれは繋げていきたいなと思っています。

稲沼:すばらしい。

ケンゴ:ありがとうございます。フィリピンにはこの2年間で8回くらい行ってるんですけど、現地のゴミ山があるようなスラム街に訪れたときに住む場所が違うだけで、こんなにも差があるのかと。そのときからじつは自分のなかでこのままでいいのかなって思う部分はあったんです。なので気が早いかもしれないんですが、さっそく東南アジアを巡ってきます

 


「食」に関して語られている姿からはにじみのない真剣さを感じました。

 

まとめ

トレーニング好きの人のための「ちょうどいい」食事をつくりだしたリップディッシュ。なにごともちょうどいいを創り出すことはむずかしいし、だれも創り出そうとしない。そこに目を向け考え出すことで結果としてHATSUも創り出すことができた。

今回のHATSUを創り出したケンゴさんからは自分の興味のあることに関する探究心と責任感、そして仲間を手繰り寄せる力を強く感じました。

毎日ふれているトレーニングへの疑問から「食」に繋がり、以前から抱いていた世界的な問題へと目を向け、行動に移す。東南アジアという同じアジアである日本とはまったく異なる部分を目の当たりにし、肌を真っ黒になりながらもどう感じ、どう繋げていくのか。ケンゴさんそして「リップディッシュ」がとても楽しみです。

 

そんなケンゴさんが注力する「リップディッシュ」はクラウドファンディングを実施中。

共感したあなたも彼らを応援してみませんか?

 

【詳細情報】

Rippedish(リップディッシュ)
クラウドファンディング先:https://camp-fire.jp/projects/view/57307

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この記事を書いた人
前田麻衣
前田麻衣移動する同棲生活
フリーライター。 元旅行会社勤務。すきなものは旅はもちろん、映画とバウムクーヘンです。 ふだんは移動しながら同棲生活をしています。
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