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日本のクリエイターを世界へ!裏地に和のイラスト入り「オリジナルジャケットプロジェクト」

新美 友那
新美 友那
FASHION Cool!! 2018.03.29

海外でも人気の日本の「オタク」文化。

世界各国に、その国の文化や環境に合った形でオタク文化を根付かせ、その文化を構築するクリエイターを創出しようとしている「株式会社オタクラウド」という組織が、新たな活動を行っています。

それは、裏地に和のイラストが入ったジャケットを作り、その縫製資金をクラウドファンディングで募ることです。

なぜその活動に至ったのか、そして一体どんなジャケットになっているのか。今回はその「オリジナルジャケットプロジェクト」について詳しくご紹介していきます。

「オリジナルイラスト×ジャケット」という新たなものづくり機会の創出

裏地に「日本」をテーマとしたイラストを印刷した、新しいタイプのジャケット。縫製資金はクラウドファンディングだ。

「着る」ものだったジャケットに「飾る」という付加価値をつけることがヒットにつながった

本来「着る」ものであるジャケット。しかし、この「オリジナルジャケットプロジェクト」で作成したジャケットは、裏地に和のイラストをあしらうことで「飾る」という付加価値をつけているのです。

着るだけではなく飾ることで用途が2倍になるというお得感と、「飾れるジャケット」という珍しさ・プレミア感が、このプロジェクトが注目される理由の一つといえるでしょう。

特に、裏返すと1枚の絵として縫製・デザインされている点は日本初です。

ちなみにこのジャケットは、裏側に「日本」をテーマにしたイラストをあしらっており、バリエーションも多く、総勢15名ものイラスト作家が書くテイストの違ったイラストから選ぶことができます。

また、指定のイラストや写真をジャケットの裏地に印刷することもでき、贈り物や記念品としても喜ばれる用途の広さも兼ね備えています。

なお、支援の種類として15種類のオリジナルイラストの複製画を額縁入りでもらえるコースもあり、ジャケットには手が出ない方でも好きなイラスト作家を支援することができるようになっています。

「着る」だけではなく、「飾って・見て」楽しむことができる。そういった意味では、平安時代の十二単のようでもある。

発信目的に合わせたコンセプトで、活動の場を効果的に広げていく

この「オリジナルジャケットプロジェクト」を立ち上げた株式会社オタクラウドは、オタク文化を作り上げるクリエイターの創出を活動目的の一つとしています。

そこでこのプロジェクトは「創作活動をされている方がより活躍できる機会を設けたい」という創作空間caféアトリエと、「紳士服にバリエーションを持たせた多角的な展開を試みたい」という株式会社NFLの要望を汲みとり双方の活動の場を効果的に広げました。

版権のない一次創作をメインとするクリエイターと、これまでに紳士服をメインに取り扱ってきた縫製工場がコラボした商品であるという点もまた日本初です。

このように、「クリエイターを支援したい」という発信目的に合わせた「日本のイラスト×ジャケット」というコンセプトを打ち出すことで、効果的にクリエイター・紳士服会社それぞれの活動の場を広げていったのです。

クリエイターの活動支援だけでなく、紳士服会社にもしっかり活動の場を提供。効果的なwin-winの関係。

今後の事業展開への足掛かりとしてのクラウドファンディング

また、オタクラウドは「これを皮切りに、より多くの創作活動における環境や機会を創出していきたい」と語っています。

クラウドファンディングを一事業として単発的に扱うのではなく、今後の展開への足掛かりとして位置付けた点も特徴的です。

クラウドファンディングは、自社の知名度を上げられるだけでなく、直接「支援したい」という方や、「支援した」という思い出・愛着を持つ方を増やすことができるという利点があります。

若者を中心に「モノより思い出」という価値観が強まる近年、クラウドファンディングを展開への足掛かりとして活用することはかなり効果的であると言えるでしょう。

なお、縫製のための資金をクラウドファンディングを用いて募っている点もまた、日本初です。

クラウドファンディングを一過性のプロジェクトとして扱う会社もあるなか、オタクラウドはきっかけづくりとして活用している。

まとめ

実はこの「オリジナルジャケットプロジェクト」、支援締切3日前に目標金額を達成しています(3/28時点)。

しかし、支援自体は募集を続けており、その後もこのプロジェクトを支援する方が後を絶ちません。

コンテンツ自体の素晴らしさはもちろん、創作活動の場を増やしたいクリエイターと、多角的な展開をしたい紳士服会社という協力者全員のニーズを満たしている点が、このプロジェクトが支援され続ける理由なのかもしれません。

支援額3,000円から選べて、売り切れの柄もあるこの「オリジナルジャケットプロジェクト」、ぜひ支援してみてはいかがでしょうか?

【詳細情報】

オタクラウド
HP:http://otacrowd.co.jp
クラウドファンディング:https://faavo.jp/osaka/project/2497

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この記事を書いた人
新美 友那
新美 友那元公務員ライター
ライター・講師(記事作成・営業について)。 公務員として約5年間勤めた市役所を辞め、ライターに。 独立初月で17万円の受注を達成し、FMラジオ「たくまのkokoroここからだ!」に出演。 note「元公務員ライターが教える、未経験から初月17万円稼ぐ17の方法」を発売中です(https://note.mu/niimi/n/nc930fcad0463)。 趣味はマラソン・料理・漫画・アニメ。
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